100歳のHARIO。
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100歳のHARIO。
レトロなアイテムたちの復刻
理化学品の加工から始まったHARIOは、今年で創業100年となります。耐熱ガラス溶融の研究を続け、家庭用品に応用できるようになると、さまざまな製品で食卓に彩りをお届けしてきました。
今回は、これまで発売した家庭用品で話題となったアイテムと時代背景を振り返ります。一緒に懐かしんだり、新しい発見となりましたら幸いです。
1960年代、
50年前のおしゃれなキッチンに
1964年の東京オリンピックを迎えた2年後の1966年、ビートルズが来日した年に発売された「ティーポットロビン」は、当時の日本の最新のキッチンに似合うような形状と注ぎやすさを求めて作られました。飲み物を注ぎ口に集められるように、ななめにカットする方法は技術的に難しく、珍しい形でした。
1970年代、
遊び心を取り入れたサイフォン
個人向けパソコンキットが日本で初めて発売された1976年に、人気があったのはコーヒーサイフォン。種類も豊富にあり、「おしゃれサイフォン」と称して発売された2つのサイフォンの名前は「僕」と「はな」。 ストレート形状の上ボールで男性をイメージした「僕」と、花びらをモチーフとした柔らかいラインで女性をイメージした「はな」。 ストレート形状の形は現在のサイフォンの形として残っていますが、花びらの形をした形は数少なく、遊び心の詰まった逸品です。
・コーヒーサイフォンはな
1980年代、
V60の先駆けになったドリッパー
自動車の生産台数が世界一となった1980年の日本では、コーヒーの輸入量も増え、コーヒーはもはやぜいたく品ではなく、缶コーヒー・インスタントコーヒー・レギュラーコーヒーと色々な形で楽しめる飲み物となっていました。当時カフェのマスターがひと手間かけて丁寧に淹れる、あこがれのネルドリップをもっと簡単に再現できないか、と試行錯誤の末発売に漕ぎ着けたのは「珈琲狂時代」。 会社のガラス試験室にあった漏斗(ろうと)と濾紙で1杯分の抽出をトライしたV60円錐形ドリッパーの原型は、紙を浮かすためにスチールの線材を使っていました。
・珈琲狂時代
1990年代、美しい和のスタイル
バブル経済も終盤、1992年に機能性と豪華さを兼ねた冷酒器が発売されました。こちらの地炉利は特殊な成形方法を使って店舗での収納に適した角形をしています。側面に冷たさをイメージした岩肌模様を施し、省スペースでも豪華なガラスならではの美しさを演出しました。

こだわりの技法で製作されたこれら4つのアイテムを、期間限定で、復刻版として発売することとなりました。味のあるこちらのシリーズもお楽しみください。